教員紹介

  • 教授

佐藤 典子

専門分野

  • 社会学
  • 社会心理学
  • フランス語・フランス地域研究
  • ジェンダー論
  • コミュニケーション論

主な担当科目

  • 社会学 I・II
  • 社会心理学 I・II
  • コミュニケーション論
  • ジェンダー論
  • 外書講読(教養) A・B

message

大学の4年間で出会ったものが今の私を作っています。
よき師、よき友、そして、新たな知見を与え続けてくれるたくさんの書物です。
皆さんにもこのキャンパスでたくさんの素晴らしい出会いがありますように。

担当科目/演習

社会学 I・II、社会心理学 I・II、コミュニケーション論、ジェンダー論、外書講読(教養) A・B

最近の研究内容

①科学研究費 基盤研究C
超高齢化社会におけるケア:社会的包摂と支援に関する日仏比較(平成29-令和3年度)
「個人化する社会の「看取り」:その担い手と受け手の日仏比較研究(平成23-28年度)」
近年、看護師、とくに、若手看護師の過労死が問題になっています。
その原因について、制度、文化、ジェンダーの視点から日仏比較研究をアンケート、インタビューなどで行っています。
「本調査について」 https://www.cku.ac.jp/sato/
→研究の結果が著書となりました。調査にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。『看護職の働き方から考えるジェンダーと医療の社会学 感情資本・ジェンダー資本』(2022 専修大学出版局)
②異文化研究
ヨーロッパ、とくにフランスの歴史と現在の状況を研究することから、アジア、日本の姿を知ること。中でも、ジェンダー(個人の能力より「男らしさ、女らしさ」)によって学歴、職業が分かれる仕組み、家族のあり方、医療(ケアも含む)、職業選択(移民政策、学歴、失業率の連関)、環境格差と経済格差の同質性に関心があります。
2020年9月から2021年8月までフランス国立東洋言語文化研究所(INALCO)の招聘教授として、現地の医療従事者などにインタビューを行いました。
③感情教育とハビトゥスの関係について
人のふるまい方、感情の表し方は、文化によって異なります。そのルーツを比較研究しています。

業績(著書・論文等)

単著

  • 『看護職の働き方から考えるジェンダーと医療の社会学 感情資本・ジェンダー資本』(2022 専修大学出版局)
  • 『看護職の社会学』(2007,2009,2016 専修大学出版局)[2008年度日仏社会学会奨励賞を受賞]
  • 博士学位論文「フランスにおける看護の世俗化と職業化の過程-象徴的支配における女性の『配置(disposition)』と『才能(dispositions)』」(2002)

編著

  • 『現代人の社会とこころ-家族・メディア教育・文化-』(2009,2016 弘文堂)

共著

  • 『よくわかる社会学』「医療をめぐる社会学」(2020ミネルヴァ書房)
  • 『日仏社会学叢書第3巻 ブルデュー社会学への挑戦』(2004恒星社厚生閣)

共訳

  • 『日仏社会学叢書第5巻 共生社会への挑戦』(2004恒星社厚生閣)
  • 『高齢社会と生活の質』(2002専修大学出版局)

論文等

  • 「コロナ禍のフランス:ヨーロッパ現代思想における比較文化学」(2022 『千葉経済論叢』)
  • 「今、学説研究の未来と可能性を考える」座談会 斉藤史郎、佐藤典子、橋本直人、渡會知子、司会:出口剛司(2021『社会学史研究』)
  • 「超高齢社会におけるジェンダー化された職業としての看護職――その現状と働き方」(2020労働政策研究・研修機構(JILPT)『日本労働研究雑誌』 第722号 9月号)
  • 〝Les conditions de travail des infirmières dans la société vieillisante japonaise” フランス語(2019『千葉経済論叢』)
  • 「看護師の過労と長時間勤務――サービス残業はなぜなされるのか」 (2019『日仏社会学会年報』)
  • 〝The reality behind overwork and turnover of nurses in Japan’s hyper-aged society”(2018 SASE:Society for the Advancement of Socio-Economics)
  • 「超高齢社会日本の現状:長生き社会日本とケアの実情」(2017『千葉経済論叢』)
  • 「地域社会と社会空間:境界性の円環とアイデンティティ」(2017『社会学史研究』)
  • 「2025年問題と看護師の過労・離職の現状」(2015『千葉経済論叢』)
  • 「フランスの福祉に関する研究-医療・家族・高齢者・若者・移民-」(2013『日仏社会学会年報』)

口頭発表

  • フランス語:
    〝Les conditions de travail des infirmiers“(2020 IFRAE:フランス国立東アジア研究所)
    〝La santé et le travail au temps de la Covid-19”(2021  INALCOフランス国立東洋言語文化研究所)
  • 日本語:
    「Covid-19 禍におけるインターン学生の過労について―—緊急事態宣言下のフランスにおける学徒動員とその影響」 (2021 日仏社会学会)
    「コロナ禍のフランスにおける緊急事態宣言がもたらしたもの:医療状況と医療者らの過労」(2021 第94回日本社会学会)
  • シンポジウム:
    「イノベーションと医療の社会学:看護師の働き方と医療技術を考える」(2018日本社会学会・甲南大学)
  • テーマセッション:
    「社会的包摂・社会的排除を考える社会学」(2019日本社会学会・東京女子大学)
    「生命の時間感覚:看護師はなぜ過労勤務になるのか」(2018日仏社会学会・文京学院大学
    「いのち・病・障がいの社会学-―現代フランスの福祉・医療制度と実践の事例から」 (2015日仏社会学会・横浜国立大学)

講演等

略歴

最終学歴

慶應義塾大学文学部を卒業後、お茶の水女子大学大学院に入学
E.H.E.S.S.フランス(パリ)社会科学高等研究院に留学 博士(社会科学)

職歴

日本学術振興会特別研究員(ドクターコース及びポストドクターコース)
非常勤講師として、お茶の水女子大学、慶應義塾大学、東京大学などに勤務。
東京大学医学系研究科客員研究員を経て現職
2020年9月からフランス国立東洋言語文化研究所(INALCO)招聘教授兼務

所属学会

日本社会学会、日仏社会学会(理事・研究活動委員)、日本保健医療社会学会、関東社会学会、日本社会学史学会、社会学系コンソーシアム評議員など

自己紹介、趣味など

(1)旅行
(2)スポーツ(サッカー)
(3)19世紀の文化・歴史
(4)アンガーマネジメントファシリテーター資格取得
(5)Anger Management Specialist-Ⅰ(National Anger Management Association)取得