お知らせ
📖令和7年度 卒業論文について
本学では、学生が4年間の学びの集大成として卒業論文の作成に取り組んでいます。
卒業論文は、ゼミナールでの研究成果の総まとめであり、ゼミや授業で身につけた調査・分析の手法を生かし、自ら課題を設定して研究を突き進めた結果得られる重要な学修成果です。
令和7年度に学生が取り組んだ卒業論文の題目は、一覧のとおりです。
研究テーマは、経済や経営、地域社会やビジネス、さらにはスポーツ文化に至るまで多岐にわたり、現代社会が抱えるさまざまな課題に目を向けたものや、日常生活の中で感じた素朴な疑問を出発点として発展させたものなど、学生一人ひとりの関心や問題意識が色濃く反映されています。
研究を進める際には、学生たちは指導教員の助言を受けながら、テーマの設定や資料収集、先行研究の調査、論理の組み立てなど自分自身で考えながら進めていきます。
ゼミナール科目授業
また、説得力のある論文にするために、日頃からさまざまな情報に関心を持ち、データやファクト(事実)など客観的な情報を丁寧に収集・分析して、自分の考えをしっかりと示すことが重要です。
こうした主体的な研究活動を通して、学生は自ら考え行動する力をはじめ、課題を多角的に捉え解決へと導く力、そして論理的に分かりやすく伝える力を着実に養っていきます。
学生一人ひとりの研究の成果から、本学での学びの広がりや深まりを感じていただければ幸いです。
【在学生よりコメント】
〇経済学科:4年生Iさん
【図書館における公共貸与権の分析】
私は「公共貸与権」について、関連する先行研究の計量分析の理解や、制度・法律面の考察、ゲーム理論を用いた分析、社会的な影響の考察などに取り組みました。
このように1つのテーマに対して多角的な視点から分析するという経験が、貴重な学びになったと感じています。
また、先生からアドバイスを頂くことで、より広い視野を持って考察に取り組むことができました。
卒業論文作成を通じて学んだ多角的な視点を大切にし、今後の学びや社会人生活に活かしていきたいです。
〇経営学科:4年生Yさん
【企業倫理におけるタックスヘイブン問題の考察】
私は、大学院で税法を学ぶことを志望しているため、その前段階として税法と倫理の関係に着目し、「企業倫理におけるタックスヘイブン問題の考察」をテーマに研究しました。
特に、税法上は合法であっても倫理的に問題となり得る行為をどのように評価できるかを考え、倫理指標の作成に力を入れました。
論文作成を通して、問題を多角的に考える力や研究の基礎を身につけることができ、今後の大学院での研究にも活かしていきたいと考えています。
【指導教員より評価コメント】
〇経済学科:藤生先生より
本研究は、日本では未導入である、公共図書館において原則無料で貸出される図書の著者に対する逸失利益を補償する「公共貸与権」を論じている。
論文では、先行研究を参照して、図書貸出が出版物の売上に与える影響及び公共貸与権と図書館の無料原則の関係を論じ、公共貸与権の導入国・未導入国における議論を整理している。
また、図書館利用者と出版社の行動をゲーム理論で分析し公共貸与権の導入の影響を調べた上で、出版文化促進を通じた社会厚生の向上について議論している点で優れた研究であると評価できる。
〇経営学科:藤原先生より
本研究の目的は、タックスヘイブンを利用した租税回避行為の倫理的妥当性を明らかにすることである。
本研究では、倫理指標を用いた事例分析を通じて、法的合法性と倫理的妥当性が必ずしも一致しないという結論を導き出した。
近年、コンプライアンスへの関心が高まる中、法だけに捉われず企業の倫理観を問うた本論文は、税務の分野に留まらず現代企業が認識しなければならない重要な視座を与えた点で意義深い研究である。
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