お知らせ
生きたビジネスを学ぶ! サステナビリティ報告書を読む

令和7年5月28日(水)に、株式会社サスティナビリティ会計事務所マネージャーの竹田知代様を外部講師としてお招きし、企業が開示するサステナビリティ情報とその報告書の作成についてご講演をいただきました。藤原達也専任講師のゼミの学生等34名が熱心に聴講しました。
なぜ企業はサステナビリティレポートや統合報告書を作成しこれを公表するのか。それは、持続可能な成長に向けた取り組みを、環境・社会・ガバナンスの視点で明らかにし、全てのステークホルダーに対して自らが提供している価値を明らかにするためです。

株式会社サスティナビリティ会計事務所は、企業が行うサステナビリティ方針立案、中長期温室効果ガス削減計画の策定、外部評価機関におけるESG評価の向上などを支援するとともに、約100社の企業グループに非財務情報の第三者保証を提供しています。また、人権デューディリジェンスなどのサステナビリティ推進活動のコンサルティングも実施しています。
株式会社サスティナビリティ会計事務所 ウェブサイト
https://www.susa.co.jp/

前半では、3年生のゼミ生がチームを組んで、サスティナビリティ会計事務所が手がけた顧客企業の報告書の分析結果や改善点の報告が行われました。報告後には、竹田様より分析結果や改善点について専門家の視点からフィードバックをいただきました。
後半からは竹田様に講演していただき、企業がサステナビリティ報告書を作成する背景となっているCSR(Corporate Social Responsibility「企業の社会的責任」)の考え方とそれが日本においてどのように発展してきたのかについてお話しがありました。

そして実際に報告書がどのように制作されるのか、その過程でどのようなことについて配慮がなされるのか、詳しく説明をいただきました。
サステナビリティ情報開示のコンサルティングは、社会から必要とされる価値を継続して提供しようとする企業の取り組みを全てのステークホルダーに分かりやすく可視化することで、顧客企業の企業価値の向上に貢献しています。また、顧客企業を通して間接的ではありますが、持続可能な社会の実現に貢献していることがよくわかりました。
最後に、社会に出たら、やりたいことに挑戦できる環境を自ら選択し、成長の機会を得ることが大事である、との社会人としての心得を教えていただきました。
竹田様、ありがとうございました。
(※)サステナビリティレポートは、持続可能な社会の実現につながる企業の取り組みを、世の中に開示する目的で作成される報告書です。近年では、財務情報と非財務情報(サステナビリティに関する情報を含む)を統合し、企業の価値創造の全体像を説明する統合報告書(Integrated Report)という形で発行されることも多くなっています。
(※)本学の入学試験では、口頭試問を課す試験区分が複数ありますが、その出題範囲のキーワードの中には、「CSR」も含まれています。本学では、受験生が試験対策で学んだことについて、入学後により具体的に、より実践的に学ぶ機会を積極的に提供するよう努めています。