看護の社会学 佐藤典子看護師の働き方は、社会にどのような影響を与えているか?

看護職の社会学 佐藤 典子»科学研究費調査

過去の研究費調査

平成10年度〜13年度文部省科学研究費補助金調査(特別研究員奨励費による)
研究課題:「『看取り』の社会史的考察と専門職化の問題――日仏看護婦の比較から」

研究代表者:佐藤典子

研究成果及び事後評価:博士論文の執筆のために、「看取り」の歴史がどのような過程を経て、職業化し、医療化し、ジェンダー化したのかについて、近代臨床医学の興ったフランスにおいて、国立古文書館、国立図書館などで18世紀から20世紀の史料を収集し、主に、当時の出版物や言説などを集めて、検証した。また、国を超えてジェンダー化している理由を知るために、日本とフランスの現役の看護師にインタビューやアンケート調査を行い、ジェンダー規範が実際の勤務状況にどのような影響を与えているのか、ハビトゥスがどのように形成されているのかについて検証した。その成果は、博士論文にまとめ、また、『看護職の社会学』 として平成19年に専修大学出版局より出版された。本書は、女性の仕事として看護がいかにして確立したかについて、書評でも取り上げられ、学術論文などにも引用されている。現在、重版され、昨年には学会賞も受賞した。


平成8年度〜9年度文部省科学研究費補助金調査(特別研究員奨励費による)
研究課題:「『医』と『病い』の社会的推移についての社会学的考察」

研究代表者:佐藤典子

研究成果及び事後評価:修士論文では、18世紀における医療の近代化過程の研究を行ったが、それを受けて、「医」と「病い」が社会的にどのように医療化してきたのかについてその過程を社会史の史料なども含めて、検証し、考察を行った。これらを土台にして、博士論文の骨格である医療史の部分をまとめた。


※上記以外の研究費調査に関しては、「研究・教育業績」の研究費調査の項目をご覧ください