キャリア別コースからのメッセージ ~学芸員コース~
7つのキャリア別コースをさらにわかりやすくご説明するために、今年度のオープンキャンパスでは、各コースの責任者がその目標や内容などを紹介するプログラムを新たに加えました。
8月20日(日)に開催される第5回オープンキャンパスでは、「学芸員コース」の紹介を予定しています。ここではひと足早く、学芸員コース責任者である菅根先生へのインタビューにより、コースの特長、特に教育力をご紹介します。
菅根 幸裕先生 「学芸員資格を楽しく取得しよう!」~学芸員コース~

--先生がご専門とされる研究分野を教えてください。
「博物館学と日本民俗学です。」
--講義は博物館概論、博物館資料論、民俗学、歴史学・民俗学調査法などをご担当ですが、どのようなことを教えられるのでしょうか。
「博物館概論・博物館資料論では、いろいろな博物館を紹介しながら、博物館の仕組みや現状などをわかりやすく紹介します。甲冑や刀剣などを使った実習もあります。
民俗学では、言い伝えによる歴史の再認識を、妖怪や都市伝説などを例にお話しします。歴史学・民俗学調査法は、その研究方法を説明する科目です。」
--ゼミは民俗学をご担当ですが、どのようなことを指導されるのでしょうか。
「柳田国男という人を知っていますか? 民俗学を始めた人なのですけど、その人が書いた昔話集『遠野物語』を題材に、「座敷わらし」や「神隠し」など、不思議な伝承を読み解いていきます。「座敷わらし」は、いわゆる「トイレの花子さん」の原話なのですよ。」

--先生の講義やゼミは、学芸員コースでの学修とどのように関係しているのでしょうか。
「博物館に関する科目は、文部科学省で規定された内容です。これらについて、実例をもとに平易にお話しします。
民俗学は、学芸員資格取得の「その他の科目」になっているのですが、その調査法や研究法は、学芸員の仕事に直接活かせるものです。これらを学ぶことで、より高いスキルの学芸員になることを目指します。」
--先生が教育で最も重視していることはなんでしょうか。
「資料を一つ一つ積み重ねていく努力です。でも基本的には、無理せず楽しく…ですね。」
--最後に学芸員コースに所属する学生や、学芸員コースに興味を持つ高校生にアドバイスをお願いいたします。
「博物館学芸員は、地味かもしれませんが、とてもやりがいのある仕事です。自分の作品ともいえる展示が、何千人何万人もの人に観賞してもらえるなんて、すばらしいじゃないですか! ぜひ資格取得を目指すことをお勧めします。」
--ありがとうござました。
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