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経済が活性化するために必要なもの(2014.6.9)

連載企画 藤生教授による経済学教室(第2回目)

 前回は起業が経済の活性化につながることをお話ししました。起業にはまず新しいビジネスの発想が必要なことはいうまでもありません。その上で、起業を成 功に導く3つの基本要素は、人材、資金、取引先です。有能な人材を確保できれば、仕事の効率が上がることや、新製品の開発に貢献してくれることもあるで しょう。企業経営に必要な資金を確保できることも重要です。有能な人材には企業内での貢献度に応じて報酬を与えることが必要ですし、新製品の開発には多額 の研究開発費をかけることも必要になるからです。また、自社製品を消費者に届けるまでのプロセスを考えると、生産に必要な部品・資材の仕入れや、製品の出 荷先・販売先といった取引先を確保することが重要であることもわかります。

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 経済学では、ヒト、カネ、モノの流れが活発になれば経済は活性化すると教えます。ヒトの流れは人材が適材適所に自分で望んで動いていくことで活発になりますし、カネの流れも将来有望なビジネスをおこなうために資金を必要とする企業に流れることで活発になります。また、生産段階での原材料の仕入れから製品の出荷までの流れがスムーズであれば、製品を消費者までスムーズに届けることができ、モノの流れが活発になるでしょう。したがって、ヒト、カネ、モノの流れが活発になると、起業が活発になることにつながるため、結果として、経済が活性化するといえます。
 次回は経済がより活性化するために必要な「市場の質」についてお話します。


バックナンバー:第1回:起業は経済を活性化する(➣こちらから

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