トップニュース一覧看護、医療、家族、ジェンダーに関する日仏比較研究をしています。(2014.10.24)

看護、医療、家族、ジェンダーに関する日仏比較研究をしています。(2014.10.24)

研究室だより(社会学・佐藤典子准教授)

 こんにちは、経営学科の佐藤典子です。私は、看護、医療、家族、ジェンダーに関する日仏比較研究をしており、千葉経済大学では「社会学」や「ジェンダー論」などを担当しています。

 現在、科学研究費で「個人化する社会の「看取り」:その担い手と受け手の日仏比較研究」として、「ケア」の中心的担い手である看護師について、日本と同様に高齢社会で看護需要の高いフランスとの比較研究を行っています。日本では若年看護師が2007年、08年に相次いで過労死し、全体でも2万人が過労死危険レベルの月60時間以上の残業(07年)をしていますが、なぜ、このような過酷な状況にあるのか調べています。

佐藤先生

千葉経済大学で行われた日本社会学史学会にて
 私は、看護師の95%が女性であることと、伝統的に女性がケアを担ってきた(実際の歴史は異なるのですが)と見なされていることに何か関係があるのではないかと仮説を立てました。多くの子どもは、主に母親に育てられますが、ナンシー・チョドロウは、母は娘を自分の延長として育てることによって、自らが行っているケアを重要視するように育てることになり、その価値観が再生産されると考えました。つまり、女性にとって他者をケアすることが常識と考えられてきたことで、子育ての中で、特に、娘の教育において受け継がれていることは数々の研究が証明しています。これは、女性の労働にも反映され、とくに、看護は、職業的ルーツが献身の美徳であるので、長時間勤務が慣例化していても、待遇の問題として告発しにくいことが過労の状況を生んでいるのではないかと考えられます。

 どうしたらこの状況を打破できるのか、看護職者、研究者、女性労働に関心のある方々と勉強会を実施しています。働く女性の20人に1人が看護師であることから、看護師の働き方を考えることは女性労働の状況を知ることになるとも言えるでしょう。

佐藤先生テキスト

佐藤先生テキスト

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